博報堂の報告書にコンテンツに関する、「リーチ力・支出喚起力ランキング」がでていたのでまとめてみました。
調査概要や対象の詳細を確認したい方はこちらをご確認ください。
コンテンツのリーチ力ランキング
この調査において「リーチ力」は以下のように定義されています。
そのコンテンツが一年間に到達できる人数を表す指標。
分野別に見ると
①映画・マンガ
ONE PIECE、永遠の0、名探偵コナン、進撃の巨人、ルパン3世、テルマエ・ロマエ、ドラえもん、るろうに剣心、妖怪ウォッチ、サザエさん、寄生獣
②アーティスト・アイドル
AKB48、いきものがかり、嵐、SMAP、サザンオールスターズ、EXILE
③ゆるキャラ
ふなっしー、くまモン
となります。マンガ→映画の構図はリーチ力が高い。やはり様々なメディアで受け入れられるコンテンツはリーチ力に強みがある。
順位は、1位は2位のふなっしーに1.5倍以上の圧倒的な差をつけた「アナと雪の女王」。アナ雪のすごさは数字が語っている。リーチ力もさることながら売上も莫大だ。
日本での映画の興行収入は日本だけで254.7億円。※これは「千と千尋の神隠し」の304億円、「タイタニック」の262億円に次いで歴代第3位
サウンドトラックは映画公開2ヵ月後の5月初旬に46.6万枚を売り上げ、アニメサントラ歴代1位のを記録した。
オラフのぬいぐるみは発売から2ヵ月間のメーカー出荷量が10万個。とすさまじい。
参考:THE PAGE
アーティスト・アイドルでは「AKB48」が1番のリーチ力を持ち、その次に「いきものがかり」が並んでいる。このあたりは最後に出す支出喚起力ランキングと比べると面白い。
コンテンツの支出喚起力ランキング
この調査において「支出喚起力」は以下のように定義されています。
コアファンによる、年間の関連市場規模の指標
先ほどの3分野から「ゆるキャラ」がなくなり「ゲーム」が入ってきた形。
アーティスト・アイドル:12
ゲーム・アニメ(・映画):8
このランキングを見ると上位3つは飛びぬけている。
次の4位ガンダムでは何がそんなに強いのか気になった。
バンダイナムコの2015年のアニュアルレポートを見てみると、IP (Intellectual Property:キャラクターなどの知的財産)別売上において、大ヒットした妖怪ウォッチに200億円超の差をつけて1位。
ガンダムはアジアでのプラモデルの人気上昇が著しく、2014年における出荷数の30%は海外が占めている。
さらに驚きなのがキャッシュポイントの多さであり、プラモデル、映像、カードゲーム、ゲームと多様なサービスを展開していた。ファン層も30~50代の男性を中心に10~20代の女性、最近では小学生の男子までに人気と幅広い。
リーチ力・支出喚起力マッピング
「コアなファンを持ち、その層から高い客単価でマネタイズするコンテンツ」と、「幅広い層にリーチしていくコンテンツ」、これと同じことが他のサービスやメディアでも言えると思いますが、マッピングを見ると、どのコンテンツの戦略を参考にするべきかなど考えやすいです。
それにしてもラブライブすごい。
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